第130章 共通性

ナースのコスプレをした集団が、隊列を組んで二人の方へ歩いてくる。その歩き方や奇妙な身のこなしは、映画の中のクリーチャーと寸分違わなかった。

上山世奈は立ち止まり、その場から動かずに群衆の一挙手一投足を目で追っていた。

ハロウィンの熱狂のせいで、パレードの中で起きている異変など誰も気づかない。それどころか、歓声は高まるばかりだ。

群衆もまた、世奈の存在など気にも留めずに通り過ぎていく。

江川陸斗が世奈を引き寄せ、距離を取らせようとしたその時だ。

陸斗が手を伸ばすよりも早く、一人のナースが世奈の体にどさりと倒れ込んできた。

口から溢れ出した鮮血が、彼女の纏う魔法使いのローブを赤く染め...

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