第134章 罪を認める

「まあいい、そんなことはどうでもいい。重要なのは一つだけ――ネックレスを傷つけないことだ」

レストラン『雁の宿』で催される仮面舞踏会は、ハロウィンの趣向にうってつけだった。もっとも、ハロウィン自体はとうに過ぎ去っているのだが。

ほの暗い照明、そしてウェイターの装いが、どこか妖しげな神秘性を醸し出している。

二人が入り口に差し掛かると、ウェイターがその行く手を遮った。

「お客様、招待状はお持ちでしょうか?」

その言葉に、江川陸斗は一瞬、虚を突かれた。招待状が必要だと?

彼の記憶力に間違いはないはずだ。レストラン『雁の宿』のポスターには、招待状のことなど一言も記されていなかった。急に...

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