第155章 恋をしたのか?

具体的になにがどうおかしいのか、今のところ上山世奈自身にもうまく説明がつかなかった。

とにかく、彼女の第六感が告げているのだ。あの子はどこかおかしい、と……。

上山世奈は江川陸斗の家に戻ると、ちょうど彼が浴室から出てくるところに出くわした。

乱れた髪の毛先には、まだ水滴が残っている。

緩く羽織っただけのバスローブは、腰紐さえ結ばれていない。

はだけた胸元からは、江川陸斗の逞しく引き締まった腹筋と、そこから下へと続く、悩ましくも完璧な人魚のようなラインが露わになっていた。

「っ……!」

彼女は息を呑み、慌てて視線を逸らした。

「あ、あなた、命がいらないの? 高熱が下がらないのに...

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