第158章 徹底的な調査

上山世奈には理解できなかった。なぜ明後日を指定されたのか。児童養護施設に、それほど差し迫った用事があるようには見えない。

彼女が何よりも重視しているのは、子供たちが健全な精神教育を受け、健やかな環境で育っているかという点だ。

施設に足を踏み入れた瞬間から、彼女は奇妙な違和感を抱いていた。

世奈は院長を見据えて尋ねた。

「明日は……駄目なのでしょうか」

「いやあ、それがですね。せっかく警察の方々にお越しいただくのですから、こちらもそれなりの準備をしておきたいと言いますか……。何のお構いもできないままでは、申し訳が立ちませんので」

院長は手を揉み合わせ、困り果てたように頭を下げた。

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