第160章 まずは頭を叩く潰す

上山世奈は、彼らの言う「古いしきたり」とやらが一体何なのか、見当もつかなかった。

ただ、近づいてくる足音から人数を推測する。おそらく四、五人といったところか。

自分ひとりの力で、屈強な大男四、五人を相手にするのは、さすがに骨が折れる。だが、こちらには江川陸斗がいる……。

その時、外で車のクラクションが鳴り響いた。

プップッ……。

「猛さん、準備できました。連れて行きますか?」

入ってきた舎弟らしき男の顔に、一瞬驚きの色が浮かぶ。彼の視線は、上山世奈の体にねっとりと張り付いた。

男の方はガリガリだが、女の方はなかなかのタマじゃないか。

「男は工業団地へ送れ。新婚夫婦だとか言って...

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