第162章 彼らは本当に怪しい!

橋本猛は依然として無実を装い、とぼけてみせた。

「キャッシュカードの暗証番号を忘れるのが、そんなに悪いことなんですか? 本当に思い出せないんですよ。この前、従弟がノートに書いてくれたんですけどねぇ……ちょっと待ってくださいよ、考えますから!」

取調室の外に立つ上山世奈は、橋本猛のふざけた態度に、はらわたが煮えくり返る思いだった。

悪事の限りを尽くしておきながら、被害者面をするなんて。

世奈はマジックミラーに拳を叩きつけた。

「今のチャット履歴を見る限り、少なくとも十五人が子豚のように売り飛ばされているのよ!」

十五人……。

それは単なる数字ではない。十五の家庭が壊されたというこ...

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