第184章 犯罪者であり哀れな人でもある

女は狂ったような笑みを浮かべた。

「そんな簡単に言わないでよ! 薬を盛られて、あのクソ野郎どもに好き勝手されて……目が覚めたら半月も経ってたんだから! ボロボロにされて、半死半生だったのよ。警察に行きたくなかったわけじゃない。どうやって生き延びたと思ってるの!」

彼女の言葉に、上山世奈は言葉を失った。

女――白川聡美は世奈に近づくよう促し、袖をまくり上げる。

そこには無数の針孔が、悍ましいほど密集していた……。

ここで薬物を注射されていたのか?

皮下注射。世奈の推測が正しければ、新型の麻薬だろう。

依存性が極めて高く、しかし価格はそれほど高くない代物だ。

「開けろ! 白川聡美...

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