第44話

ダリア

やっとレクチャーフリーウィーク——試験開始の2週間前——になり、早く学期が終わらないかと待ち遠しかった。インターンシップの応募はすでに送り、グッドマンズと他3社での面接は試験終了後の週に予定されていたから、今は目の前の試験に集中するだけだった。

「なるほど…理解できない」とタミカがつぶやいた。私がハーヴェイの隣に座ると、彼は鋭く息を吸い込んだ。

「なんで最後まで頷いてたんだよ？」と彼が尋ねると、彼女は方程式を説明していたノートから顔を上げ、唇を引き締めた。

「説明が終わる前に理解できると思ったの」

私はチョコレートミルクを開けながら小さく笑い、ハーヴェイは疲れたため息を...