第20章 駒を捨てて王を守る

竹内葵は、思わず目を瞬かせた。

株や投資信託の類いは、正直そこまで詳しくない。とはいえ、買ったことがないわけでもない。管理はずっと庄司優斗がやってくれていた。

買い始めた最初の一年は、大きな値動きがあるたびに優斗が逐一知らせてきた。けれど葵にはさっぱり理解できず、それでも彼を全面的に信用していたから、「いちいち言わなくていいよ」と任せきりにしてしまった。

あの短信が来なければ、ここ数年、自分の口座が増えているのか減っているのか、いくら儲かったのかさえ、今も曖昧なままだっただろう。

UG東方インテリジェントテクノロジー株式会社。

翌日の午前、葵はその銘柄を調べ当てた。

二年前に上場...

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