第13章 取り入る計画

菅田夢香視点

庭園の東屋で、私は落ち着きなく身じろぎしていた。心臓だけが宙吊りにされているみたいに、上がったり下がったり……胸の奥がざわついて止まらない。

絵を抱えたまま藤堂家へ押しかけるなんて、さすがに唐突すぎる。狙いが透けて見える。いちばん自然なのは――まず藤堂律を通すこと。

私はひとつ深呼吸して、ただ眺めるばかりで滅多に連絡しないアイコンを開いた。指先で文面を何度も書き換え、消しては直し、十回以上やり直してからようやく「これなら」と思える一通を送信する。

「藤堂若様。突然のご連絡、失礼いたします。競りに出る油彩画を一枚、気に入りまして……藤堂大旦那様がこの手のものをお好みだと伺...

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