第18章 朽ちたものを、奇跡へと生まれ変わらせる能力!

茜音視点

「館の腕利きの先生方を片っ端からお呼びしたんですが、皆さん首をひねるばかりで……」

千野館長は苦悩の色を濃くし、落ち着かない手つきで手のひらをこすった。

「この水ジミのにじみが一番厄介なんです。少しでも判断を誤れば、原画に二次被害が出る……どうしたものか!」

言い終えるや、館長は場にいる面々へ向き直った。

「皆さま。こちらが、先ほどお話ししていた――この絵を救ってくださった『A. KANE先生』です」

ベテランの修復師たちの視線が、いっせいに私へ刺さる。

年齢を見て取った瞬間、眉がそろって寄った。疑い、困惑、そして薄い嘲り。

「千野館長、冗談でしょう」

高坂という...

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