第45章 追い出される

志水正国視点

俺と志水真琴は、まだドアに張り付いたまま中の様子をうかがっていた。

「……あの子、何しに入ったの? 中に柳沢未波でもいるんじゃない?」

真琴が小声で言う。

「あり得ない」

俺は即座に切り捨てた。

「柳沢未波だぞ。あいつが、茜音なんかと関わるわけがない」

言い終えるか終えないかのところで、背の高い黒服の警備が数人、無表情のまま近づいてきた。そして、淡々と「お引き取りください」とでも言うように手のひらを示す。

「お二人とも、すぐにご退出ください。お客様のご迷惑になります」

「人を探してるだけよ!」

真琴が噛みつく。

だが警備は取り合わない。左右から俺たちの腕を...

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