第150章 お前は俺の命を救った

エラは傍聴席の前列から勢いよく立ち上がり、人波をかき分けて、エドワードの前まで歩み出た。

法廷警備員が一瞬ためらったが、結局は止めなかった。

「……孤児院で、あなたは『小石』って呼ばれてた」

震える声で、エラは問いかける。

「……そうでしょう?」

エドワードはしばらくエラを見つめ――ふっと笑った。

「やっと思い出したんだな」

その瞬間、エラの頭の奥がぶわっと鳴った。

「……あの頃、孤児院の連中は俺を餓死させるつもりだった」

エドワードはゆっくりと言葉を紡ぐ。

「俺は陰気で、変わり者で、誰にも好かれなかった。あいつらにとっては厄介者で、飯を与える価値もないってな。何日も何日...

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