第18章 本当にバカだな

全員が同時に振り向いた。

リオンが歩み寄ってくる。

彼はエラの隣で足を止めると、氷のように冷たい視線でクレモン家の面々を一人ずつなぞっていった。

「クレモン家の方々は、どなたもそういう躾を受けてこられたのですか」

リオンの声は低く、鋭い。

「公の場で、我々グレイ・グループのパートナーに手を上げるつもりで?」

周囲のひそひそ声が、また膨らむ。

「グレイ・グループって……まさか、彼が現社長……?」

「じゃあ、彼女は……それで……」

「しっ、声が大きい」

そこへ、白髪の老紳士がもう一人、ゆったりと進み出た。

「リオン。さあ、このお嬢さんを連れて、ジョン叔父さんたちに挨拶してお...

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