第31章 私のことをそんなに気にしてるのか

直後、二階から女の悲鳴が上がった。

リオンは反射的に階段のほうへ顔を向け、無意識に一歩踏み出しかけて――足が床についた瞬間、ぴたりと止まる。

ルイの足取りも同時に止まった。

「上……客がいるのか?」

リオンはもういつもの顔に戻っていた。腕を組んだままソファ脇にもたれ、興味なさげに言う。

「使用人だ。掃除してるだけだろ」

ルイの眉間がさらに深く刻まれる。

あの声――妙に耳に残る。

誰に似ている?

……いや、思い出したくもない、あの女に。

「足を滑らせたんじゃないのか?」ルイは気づけば階段へ一歩進んでいた。「見に行こう」

リオンの表情が一瞬で冷える。

「動くな」

ルイの...

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