第33章 殺人だと疑うのか?

リオンも立ち上がり、入口のほうへ視線を投げた。ふっと、見覚えのある顔が視界に差し込む。

次の瞬間、互いに目が合い――ほとんど同時に、その名を口にしていた。

「ノア・チャーリー」

担架はすでに救急車の後部へ押し込まれている。リオンの表情が一気に沈んだ。

「お前はここで待ってろ。俺が外で確認してくる」

言い終わる前に、彼は踵を返してコンビニの出口へ向かった。

早足の背中が横断歩道を突っ切り、今にも発進しようとする救急車を追う。

警官が片手を上げて制止した。

「すみません、こちらは負傷者をすぐ病院へ搬送します。何かご用件ですか?」

「申し訳ない。邪魔をするつもりはないんだが……中...

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