第38章 一大事だ

30分後、二人はあの老婦人の家を出た。

車に乗り込むなり、エラはスマホを取り出してノ拉に発信する。

「ノラ。でかいネタを一本、作って」

エラはいきなり切り出した。

「報酬は弾む」

「クレモン家絡み?」ノ拉が訊く。

「そう」

「金はいらない」

ノ拉は即答した。声の温度が一段上がる。

「その代わり――派手に、綺麗に仕上げてあげる」

……。

ルイは一晩うなり続け、ようやく「いける」手を思いついた。

頭の中で段取りをなぞり、抜けがないと確信してから、机上の内線電話へ手を伸ばす。

秘書を呼ぼうとした、その瞬間――。

ガンッ、と乱暴な勢いでドアが押し開けられた。

レモンがよ...

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