第40章 チャンスをください

エラは震える手でスマホをリオンの目の前に突き出した。驚きのあまり、声が上ずる。

「……こ、これって、なに?」

リオンが身を寄せ、画面に視線を落とす。

そこにはでかでかと、こう書かれていた。

グレイ家先代会長夫妻、息子の恋人に大満足。

リオンは一瞬きょとんとしてから、慌てて自分のスマホを取り出した。グレイ家の公式認証アカウントを開くと、最新の投稿が白々しいほど眩しく鎮座している。

『今日は息子の彼女に会えた。綺麗で、才能もあって、とても満足。@リオン・フィッシュ @エラ・レイン』

リオンも固まった。エラを見上げ、泣くに泣けない顔で眉間を揉む。

「……うちの親、動くの早すぎだろ」...

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