第48章 実は君も少し俺のことが好きだ

洗面用具が、二組。

でも、そこは別に問題じゃない。ホテルが予備を多めに置くなんて、よくある話だ。

問題は――どうして全部が淡い水色と淡いピンクで、どう見てもペア仕様になっているのか、誰か説明してほしいってこと。

エラは一秒だけ固まって、はっと身を翻すと足早に客室へ戻り、ガラス張りのクローゼットの扉を勢いよく開けた。

さっきはろくに見ていなかった。中に服が数着かかっているのが目に入って、ホテル備え付けの予備バスローブだろうと勝手に思い込んでいたのだ。

けれど、今は違う。目を凝らせば、そこに掛かっているのは明らかに男物の服だった。

エラはそっと扉を閉め、半歩だけ後ずさる。

深く息を...

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