第60章 嫉妬してるの?

リオンは彼女の首筋に顔をうずめ、すり寄るように頬をこすった。

「頭、くらくらする……」

くすぐったさにエラは肩をすくめ、後ろへ身を引きながら彼の額を押し返す。

「眩暈がするなら寝て。昨日あんなに熱が出たんだから、今日は大人しく休むべきでしょ」

「やだ」

リオンは離れるどころか、腕の力を強めて抱き締めてくる。

「一緒に会場へ行くって言った。俺、約束したことは撤回しない」

エラはため息をついた。

「熱があそこまで上がったのに、何が『行く』よ。会場なんて人が多いし、空気もこもる。ぶり返したらどうするの? ほら、放して。私、時間ないの」

彼の指をこじ開けようと力を込めても、リオンは...

ログインして続きを読む