第61章 聖心孤児院を徹底的に調査せよ

それは、一条のネックレスだった。

細かなダイヤが織り上げられ、極細のメッシュチェーンとなって、展示台のトルソーの首元にしなやかに沿っている。

センターストーンは雫形のカット。ひとつひとつのファセットがライトを受け、凛と冷たい光を返した。

けれど、そのメッシュに散りばめられた小粒のダイヤは決して主役を奪わない。むしろ中央の一石をいっそう際立たせ、星々が月を捧げ持つように、きらめきを押し上げている。

さらに見事なのは、これほど贅沢に石を重ねながらも、全体の印象が驚くほど端正で、堂々としていることだ。

煩雑な文様はない。余計な飾りもない。

線は潔く、構造は抑制され、精密で――どこも「こ...

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