第63章 まさか本当に役立たずだった

エラが振り返ると、周囲の驚愕の視線を浴びながら、ヴィアンがなんと裸足のまま会場へ駆け込んでくるところだった。

リオンが反射的にエラの前へ出ようとする。だが、エラがそっと手で制した。

「放っておいて。あの子が狂うのは時間の問題よ」

エラはリオンにだけ聞こえる声で言う。

囁き合っている間に、ヴィアンはもうエラの目の前まで突進してきた。

「エラ、このクズ! 私をハメたんでしょ!? あんたがKなんでしょ! 最初から最後まで出場資格、失ってなんかいなかったくせに! 私の前でとぼけて、私が道化みたいに踊るのを見てた! 私がこんな目に遭ったの、全部あんたのせいよ!」

エラは鼻で笑い、首をわずか...

ログインして続きを読む