第66章 開屏したクジャクみたいに

リオンの目がぱっと輝き、全身の気配が一気に立ち上がった。

彼はすぐさま、ドアの隙間に引っかけていた手を引っ込めて一歩下がり、背筋をぴんと伸ばして立ち直る。軽く咳払いをして言った。

「じゃ、着替えてくる」

そう言い終えるや否や、彼は踵を返し、風みたいに自分の部屋へ駆け戻っていった。

エラはその慌ただしい背中を見送りながら、思わず口元をゆるめる。

五分も経たないうちに、リオンはエラの前へ戻ってきた。薄いグレーのニットに濃色のパンツ。髪も指でざっと整えただけで、さっきのスーツ姿より肩の力が抜けている。どこか気だるいのに、品のよさは崩れていない。

彼はエラの前にすっと立ち、少し首を傾げた...

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