第18章

誰もが驚いたように目を見開いた。

――これが、本当に神宮寺玲央なのか。

藤堂静香は愕然とした顔のまま、低い声で詰め寄る。

「玲央、あなたまでふざけないで。食卓には彼女だけがいるわけじゃないのよ。どうして――」

玲央は淡々と視線を流した。

「年上が、女の子と食べ物の取り合い? 前からそんなに食い意地張ってたっけ」

神宮寺玲央は、藤堂静香に対して昔から冷淡だった。言葉も遠慮がない。

もっと正確に言えば――藤堂静香は、神宮寺玲央という子どもを好いていない。

選べるのなら、玲央を身ごもらなければよかった。

そう思っているのが、痛いほど伝わってくる。

玲央は生まれてこのかた、母に抱...

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