第7章

ここ数年、神宮寺宗一郎は名医という名医を訪ね歩き、診てもらってきた。だが、病状は一向に好転しない。

いつしか彼自身も、生きることへの望みを少しずつ手放していた。

朝比奈澪が自分に嫁いだところで、得られるのはせいぜい一時の庇護だ。――では、自分が死んだあと、彼女はどうなる?

自分が死んだら……朝比奈澪は、どうやって生きていく?

澪はにしし、と笑って彼を見上げた。

「もう入籍したんだし、適当にやってこ!」

どうせ今の彼女には、帰る家なんてないのだ。

師兄が、澪が勝手に山を下りて、しかも朝比奈家であんな目に遭ったと知ったら――きっと怒る。ものすごく。

白石宗一は床に散らばった大小の...

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