第145章 住居侵入

訪問者の顔を確認した瞬間、天宮星羅の全身に怒りが駆け巡った。

思考より先に体が動く。黒崎蓮が強引に体を割り込ませてくる前に、彼女は一歩踏み出し、ドアを塞ぐように立ちはだかった。

黒崎蓮も足を止め、余裕綽々といった様子で彼女を見下ろしている。

アパートから漏れる温かな光が、入り口に立つ長身の黒い影によって無惨に切り裂かれた。

天宮星羅は鼻を鳴らすと、ノアとリクを背に庇い、全身の筋肉を強張らせて警戒した。

「ノア、リク。先に部屋に入っていなさい。ママがいいと言うまで出てきちゃだめよ」

二人は顔を見合わせ、聞き分けよく頷くと、手を繋いで寝室へと駆け込み、ドアを閉めた。

「黒崎蓮! 何...

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