第149章 お前は節穴だ!

リビングには、硝煙が散った後のような死寂が漂い、空気中には消毒液の匂いと、微かな血の鉄錆臭が混じり合っていた。

天宮星羅は天宮昴の陰りのある瞳を見つめ、小さく溜息をついた。

「昴、まずは落ち着いて」

天宮星羅は胸の内で渦巻く感情を押し殺し、努めて平穏な声を装う。

「黒崎蓮のことは私が始末をつけるわ。今のあなたにとって一番大切なのは、体を治すことよ。あんなクズのために、あなたが気を病む必要なんてない」

彼女は踵を返し、散乱した惨状の片付けを始めた。

花瓶の破片、薙ぎ倒された装飾品、そしてソファの上に置き去りにされた、黒崎蓮のスーツの上着。

天宮星羅はその上着を拾い上げると、何のた...

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