第163章 本番撮影間近

一時間後、天宮星羅は空港でマネージャーの小林と合流した。

小林は相変わらずの手際よさだ。機能的なスポーツウェアに身を包み、キャップを目深に被っている。天宮星羅がバックパック一つと小さなキャリーケースしか持っていないのを見て、彼女は満足げに頷いた。

「いい心がけだわ。さすがはプロのフォトグラファーね。身軽で効率重視、実にいい」

小林は天宮星羅の肩をポンと叩いた。

二人は保安検査を抜け、搭乗口で出発を待つ。

やがて飛行機は雲を突き抜け、遥か彼方の蒼波国へと飛び立った。

数時間のフライトを経て、彼女たちは目的地に最も近い空港へと降り立った。

そこから息つく暇もなく、手配されていたオフ...

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