第166章 すり替えられた

三又公雄は子供たちを追い払うと、きびすを返してこちらへ向き直った。その顔には、気まずさと媚びへつらいの入り混じった卑屈な笑みが張り付いている。

「いやあ、誠に申し訳ありません」

彼は両手を揉み合わせながら言った。浅黒い肌の下に、隠しきれない緊張が透けて見える。

「山育ちのガキどもなもんで、世間知らずと言いますか、礼儀作法もろくに知らんのです。お見苦しいところをお見せしてしまいました」

三又公雄は弁解しながら、ポケットからしわくちゃになったタバコの箱を取り出し、勧めようとした。だが、小林がすかさず手を挙げてそれを制する。

「少し、休憩させていただきます」

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