第170章 ここでは、俺がルールだ!

その言葉が放たれた瞬間、広場全体の空気が凍りついた。

さっきまで必死に泣き声を上げていた子供たちも、一斉に動きを止め、反射的に視線を向けてくる。

三又公雄の顔に張り付いた、あの「当然だ」と言わんばかりの、道徳的優位性すら滲ませた笑み。天宮星羅は、胸の奥からせり上がってくる嫌悪感を抑えきれなかった。

彼女はゆっくりとカメラを下ろした。

「勘違いされているようですね」

「私はフォトグラファーです。私の仕事は、記録し、ありのままを伝えること」

「寄付に関しては……」星羅の視線が、男の心を射抜くように鋭くなる。「それはまた、別の話です」

三又公雄の笑みが凍りついた。

一見すると線の細...

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