第182章 跳梁跋扈するピエロは誰か

午後、国立展示センター。

国内デザイン界における最高峰のコンペティション、「飛躍杯」。会場は全国から集まったトップデザイナーや新鋭たちでごった返している。

天宮星羅はサングラスをかけ、シンプルな黒のパンツにシルクのシャツという装いで、受付の列に控えめに並んでいた。

今回の参加は、単に経歴に箔をつけるためではない。

「霞輝」としての彼女には、今さら己を証明するための賞など必要なかった。ここに来た目的はシンプルだ。かつて結婚生活のために後回しにしていた夢を叶えること、そして自身の知名度をさらに盤石なものにすること。

「次の方、天宮星羅様」

スタッフが情報を照合する。

天宮星羅がサン...

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