第183章 訪問者が次から次へと

『飛躍杯』のテーマが、巨大なスクリーンにゆっくりと映し出された。

『深光』。

極めて稀で、どこか難解な響きを持つ言葉だ。

会場は一瞬、不気味なほどの静寂に包まれ、次の瞬間、抑えきれないどよめきが爆発した。

「深光? なんだそのテーマは……深海の光ってことか?」

「抽象的すぎるだろ! どうデザインしろって言うんだ? 商業的な要素がまるで掴めないじゃないか!」

「運営側の嫌がらせかよ! 言葉遊びのつもりか?」

人混みの中に立つ石子寿江は、眉を深くひそめていた。

深光?

彼女の脳裏に浮かんだのは、豪奢な晩餐会。スポットライトの下で、最高級のブラックダイヤモンドが放つ幽暗な輝き。権...

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