第246章 母は毒でも子を食らわず

二日後、その機会は思いがけず訪れた。

岩美グループ傘下のトップクラスの私立児童育成センターが、郊外の温泉リゾートで年に一度のファミリーデーを開催することになったのだ。

精巧な箔押しが施された招待状が、専属の使いの者によって天宮星羅の手元に届けられた。

差出人の欄には、イベントの名誉委員長として、その名がはっきりと印字されていた――岩美敏之。

「奴は俺たちを挑発している」

天宮直人は招待状を手に取り、分厚い紙を指先で握り潰さんばかりの力で握りしめた。その眼差しは氷のように冷たい。

「それだけじゃない」

天宮昴の視線は招待状のロゴに落ち、さらに深い意図を見抜いていた。

「これは探...

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