第28章

紬はデスクでしばらく考え込んだ。蓮はよほど雪乃を深く愛しているのだろう。彼女が少しでも理不尽な目に遭えば、まるでこの世の終わりかのように振る舞うのだから。

紬はふっと冷笑を漏らし、再び手元の業務に没頭した。

数日後、紬はついにプロジェクトを完遂し、週末の二連休でゆっくり羽を伸ばそうと考えていた。

週末、暇を持て余した紬はフラワーアレンジメントを始めてみた。朝からずっと手を動かしていると、ふいに会社の同僚から着信が入る。

画面に表示された名前を見て、紬は小首を傾げた。

「白石秘書、大変です。すぐに会社へ戻ってきてください」

電話の向こうから聞こえてきた遥の焦った声に、紬は思わず眉を...

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