第33章

由美子は雪乃から差し出された熱いお茶には口もつけず、薄く目を開けて傍らの彼女を冷ややかに見据え、鼻で笑って口を開いた。

雪乃は顔を強張らせた。由美子の言葉の真意が読めない。

傍らに立ったまま黙り込み、両手を前で組んで指先を弄る。胸の奥に不安がよぎった。

由美子は嫌悪と軽蔑を露わにし、雪乃を睨みつけた。

「あんたみたいな泥棒猫のやり口なんて、もう見飽きてるのよ。よくもまあ、そこまで厚かましくなれるわね」

「ここは会社よ。外にはいくらでも人の目があるっていうのに、妻帯者を誘惑するなんて。しかも相手は直属の上司。恥という概念を知らないの」

由美子はバンッと机を叩いて立ち上がり、親の仇で...

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