第35章

雪乃は長い睫毛を震わせ、胸に込み上げる感動のまま、たちまち目元を赤くした。

「絶対に来てくれるって信じてた。……また迷惑かけちゃったかな」

雪乃は申し訳なさそうにうつむき、消え入るような声でこぼす。

蓮は小さく首を振り、彼女の手を握って優しく応じた。

「いや、迷惑だなんて少しも思ってない。そんなふうに考えるな」

雪乃の唇に淡い笑みが浮かぶ。こくりと大きく頷いた。

「ありがとう、蓮。一緒にいてくれて、本当に嬉しい」

蓮はそれ以上何も言わず、買ってきたおかゆの容器を開け、スプーンで彼女の口元へ運んだ。

雪乃は熱を帯びた眼差しで蓮を見つめる。ふと、かつて愛し合っていた頃の記憶が蘇っ...

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