第45章

夜、キヨは使用人に部屋の支度を整えさせた。

「あんたたちはこの部屋を使いなさい。ベッドも十分広いし、布団も干したばかりだからね」

紬はドアの前に立ち、部屋の中央に鎮座する大きなベッドを見つめ、指先をきゅっと握り込んだ。

「お義祖母様、やっぱり私は……」

「どうしたんだい? ここのベッドじゃ寝心地が悪いとでも?」

キヨは紬を見て、その目には笑みが浮かんでいた。

紬は喉まで出かかった言葉を飲み込んだ。

「いいえ」

「ならいいんだよ」

キヨは満足げに頷き、傍らに立つ蓮へ視線を移した。

「二人とも早く休みなさい。夜更かしするんじゃないよ」

そう言い残し、キヨは使用人に付き添われ...

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