第48章

これで終わるかと思いきや、紬は蓮の大人気なさを甘く見ていたことに気づかされた。

それからの二日間、蓮は「社長」という立場を利用し、合理的な提案であっても何度も保留や却下を繰り返し、紬の業務を意図的に滞らせた。そのせいで、彼女の社内での立場はさらに厳しいものとなっていた。

「白石秘書、今回修正した企画案なら絶対にトップを通りますよ……」

「ええ、こんな素晴らしい案、白石秘書にしか思いつきませんって。本当にすごいです!」

「でも、これでまた通らなかったらどうします? なんだか一ノ瀬社長、わざと白石秘書を目の敵にしてるような……」

インターン生がぽろりとこぼしたその一言で、先ほどまで盛り...

ログインして続きを読む