第57章

紬は想那にドローンの構造を根気よく教え、彼女の疑問に一つひとつ答えていた。その姿は、まるで教え子に向き合う優秀な教師のようだった。

その間、望はすぐそばに座って話を聞いていた。時折、理解できない箇所があって口を挟むこともあったが、完全に無視された。

妹が真剣に学んでいる手前、怒りを飲み込んで大人しくしていたものの、耳を傾けているうちに、いつしか彼自身もその解説に引き込まれていた。

「今説明したのは、どれも構造が少し複雑なモデルなの。まだ始めたばかりなら、一番基本的な機体から触れてみるのがおすすめかな」

そう言ったものの、想那の顔にはまだ戸惑いが浮かんでいる。紬は少し考え、スマホを取り...

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