チャプター 51

ヴァイオレット視点:

――彼は承諾した。そう思った瞬間、その言葉が頭の中で反響した。――評議会に連絡することを、本当に承諾したんだ。

胸の奥でエンバーが落ち着きなく身じろぎし、意識の底で低い鼻鳴きが膨らんでいく。彼女には、なぜ私たちが伴侶を遠ざけようとしているのかが理解できない。不貞だとか、心の放置だとか、狼はそんなことを気にしない。ただ、デイモンが「私たちのもの」だと知っているだけだ。

私は胸骨に手のひらをぴたりと当て、鼓動を確かめた。「私たちは正しいことをしてる」小さく、そう囁く。

拒絶の儀式。私が求めた。泣き叫んででも望んだ。そしてデイモンは、ただ背を向けて、平然と「わかった」と...

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