第4章

 正午、洗濯機はようやく回転を止めた。

 ピピッ。ピピッ。ピピッ。

 その電子音が、誰もいない地下室に虚しく響き渡る。床の近くを漂っていた私は、顔を上げた。ディスプレイが光っている。「洗濯終了」

 私は勇気を振り絞り、ガラスの扉へと視線を向けた。

 内部はピンク色の水で満たされていた。石鹸の泡が、何かどす黒いものと混じり合っている。曇ったガラス越しに、ドラムの底にぐったりと横たわる自分の死体の輪郭が、かろうじて見えた。

 腕がありえない方向に曲がっている。私のワンピース――リリーのワンピース――は引き裂かれ、濡れたロープのように身体に巻き付いていた。

「お母さんが来るわ」私は自分...

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