第17章 同居の条件

小沢かなが最後の藤箱を部屋へ運び込んだとき、サリーナはすでに下段のベッドを占領していた。

衣装棚も二つとも、彼女のドレスでいっぱいだ。

小沢かなが箱を運び終えてようやく空いたわずかなスペースも、椅子がどんと塞いでいる。身を横にして回り込み、箱を置いた瞬間、赤くなった指の付け根がようやく解放された。振り返って、扉際の鳥籠を持ち上げ、部屋の中へ運ぶ。

下段が取られたなら、上段が自分。そこまではまだ許せる。けれど、この部屋は何もかも二人分あるはずなのに、サリーナは櫛ひとつ置く場所すら、わたしに残す気がないらしい。

平民の少女が二人、彼女のためにベッドを整え、服を片づけている。サリーナは椅子...

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