第27章 最初の一筋の光

小沢かなの指が、ぎゅっと強く丸まった。

――理解してしまったのだ。

彼は部屋の異変を忘れていない。サリーナが「心の声」を書き換えたからといって、疑念までまとめて手放したわけでもない。

心の声が読めないからといって、術が効かないとは限らない。レインの闇の力が彼女を縛れるなら、ノアの「虚偽を砕く」術だって例外ではないはずだ。

雪蓮は、すでに頭上で静止している。

「ココ」

小沢かなは、ふっと笑った。

「私が飼ってる、灰色の斑雀」

花がどう変わるかを待ちながら、手を上げることすらできなかった。もし彼が闇の出どころを追及してきたら。もし「逃げるな」と条件を重ねてきたら。さっき思いついた...

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