第37章

少年が彼女の言葉を遮った。礼儀正しくルベンス主教の傍へ進み、右手を左胸に当てて一礼する。

「ルベンス様。ボルトから、神使の皆さまにお願いしたいことがございます」

「おお、ボルト。お前の頼みを、わしが断ることなどないよ」

ルベンスは彼を見つめた。老いた瞳は賢く、そしてどこまでも柔らかい。

「神使の皆さまのお力で、グラントさんに一度『聖光の祝福』を。きっと、良くなります」

「聖光の祝福……?」

神使たちが顔を見合わせる。

「ボルトさん、それは……難しいかと。ルベンス様はご高齢です。あれほど大きな祝礼を執り行うのは、もはや……それに、万が一失敗すれば、グラントさんはその場で命を落とし...

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