第82章

それはまるで――誰かが動物のパーツを手当たり次第に寄せ集め、無理やり縫い合わせた怪物みたいだった。黄金の縦長の瞳。トカゲのような鉤爪。黒豹めいた艶のある毛皮。胴体の輪郭は、小沢かなが昔画集で見た太古の雷竜に酷似していて――とにかく全身が、ちぐはぐで、滑稽で、気味が悪い。

そいつが巣穴へ身をねじ込んだ瞬間、がらんとしていた空間は、ほとんど余白を失った。

「……おまえたち、おいしそう……くくく……」

「……でも、セロスはこんなにいい匂いの獲物、ずいぶん久しぶり……痩せすぎだ、痩せすぎ……セロスが先に太らせてやる……」

小沢かなは指先から光弾を弾き出した。

光弾は怪物の頭部でぱんっと弾け...

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