第83章

洞口を塞いでいた怪物が、のそりと尻をずらした。そこから細い光が差し込む。

少年の銀髪は水気を含み、乱れたまま頬に張りついていた。白磁のような肌の下にはうっすらと紅が滲み、緑の瞳には濃い霧がかかっている。見つめられただけで、胸の奥のいちばん濃く、いちばん醜い欲望を掻き立てられそうだった。

少女ははっと手を引っ込める。顔に、屈辱の色。

「ボルトさん、安心してください……」

声まで悔しさに震えていた。

「ここを出たら、もうあなたにまとわりつきません。ごめんなさい……全部、わたしのわがままで、あなたにこんな目に……」

少年は、すでに目を閉じていた。

耐えきれない重みを背負わされたみたい...

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