第7章

ノラ視点

白い天井。

柔らかなマットレス。

空気はラベンダーの香りがする。

ゆっくりと目を開ける。肩が鈍く疼くが、以前の痛みに比べれば何でもない。

「目が覚めたか」

ケイルの声。

顔を向けると、彼はベッド脇の椅子に座っていた。ひどい顔だった――目は充血し、顎には無精髭が生え、服は着たまま寝たかのように皺だらけだ。いや、彼は寝ていないのだ。

「どれくらい……寝てないの?」声がかすれた。

「三日だ」彼はこともなげに言う。

三日間。私は三日間も気を失っていた。

「大丈夫」と、起き上がろうとするが、肩の痛みに思わず息を呑む。

ケイルの手がすぐに伸び、私をヘッド...

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