第107章 予想外

翌朝早く、須藤彩夏は新しく仕上げたデザイン案を手に、鈴木綾乃へ電話をかけ、こちらへ来てもらえないかと約束を取りつけた。

受話器の向こうの鈴木綾乃は、あからさまな侮りと苛立ちをにじませた口調だったが、それでも了承した。

須藤彩夏を手のひらの上で転がす、この状況をよほど楽しんでいるのだろう。

30分もしないうちに、鈴木綾乃はハイヒールを鳴らし、腰をくねらせながら藤原グループの応接室へ入ってきた。

どさりとソファに腰を下ろし、手を伸ばそうともしない。ただ顎を少し上げ、高慢な声で言い放つ。

「また直したの? 先に言っておくけど、またあんな見せる価値もないものなら、私の目を汚さないでちょうだ...

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