第110章 宣伝したい

彼女の胸に湧いた好感は、さらに濃くなった。清水智慧はその場で頷く。

「言ってみなさい。私にできることなら、二つ返事よ」

須藤彩夏は小さく微笑み、自分の考えを口にした。

「私はジュエリーデザイナーです。オーロラ・スター・ジュエリーデザインコンテストで優勝して、今は藤原ジュエリーに入社しました」

「お金はいりません。ただ――あなたのためだけの、専属のハイジュエリーを一式デザインさせていただきたいんです。完成品を気に入っていただけたら、あなたの界隈で少しだけ評判を広めてもらえれば、それで十分です」

その言葉に、清水智慧は一瞬きょとんとし――次いで、腹の底から朗らかに笑った。

眉間にこび...

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