第119章 夢の中の結婚式

神谷承吾は、目の前で固く閉ざされた扉を見つめながら、胸の鼓動がやけに速いのを感じていた。

次の瞬間、結婚行進曲が流れ始める。

やがて、重厚な扉がゆっくりと開いた。

須藤彩夏は須藤清志の腕に手を添え、彼に向かって一歩ずつ歩いてくる。

その瞳はきらきらと明るく、彼を見つめる眼差しには、隠しきれない愛しさがあふれていた。

神谷承吾の鼓動が、その瞬間ふっと止まった気がした。

須藤清志は須藤彩夏の手を取り、そっと神谷承吾の掌へ託す。

神谷承吾がその手を握った瞬間、自分は世界のすべてを手に入れたのだと思った。

前に立つ神父が、穏やかな笑みを浮かべて問いかける。

「神谷承吾さん。あなたは...

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